旅の空色
ホテル 羅賀荘
岩手・三陸の小さな入り江に建つ旅館。
BS朝日の番組「鉄道・絶景の旅」で日の出が美しい宿として紹介されてから
一度訪れたいと思っていたところ、2011年3月東日本大震災で被災し
3階まで浸水、浸水部は破壊された。
2012年11月にリニューアルして営業を再開。
NHK朝ドラ「あまちゃん」での現地の盛り上がりもあり、念願の訪問。
一泊二食付きで1万6千円くらい。ちょっと高く感じた。
宿ホームページ→(外部リンク)http://www.ragaso.jp/
[筆者評]
岩手・三陸旅行での宿泊先として訪問。
(この旅の子細はコラム2013年6月号の執筆後記にあり)
部屋は基本みな同じ規格で(2部屋分の大きさの特別室が2つある)、
一世代前の施設といった感があり、少し老朽化を感じる。
(もし部屋を改装するなら、限られたスペースをうまく改装した
「休暇村 南伊豆」が参考になるかも‥などと勝手に思った)
食事は朝夕ともに基本大宴会場での一括対応となる。
(大部屋でテーブルごとに席が割り振られている形)
夕食は近隣で獲れた海の幸中心の料理。
あわび、うに、はも、さざえ、カニといった具合で多過ぎず少な過ぎず。
朝食はバイキング式で、まあ並の品揃えか。
大浴場は前面に大きく太平洋を望む展望が自慢。
特に日の出の光景がいいらしい。
湯船の一角に体に良いのか電気風呂なるビリリとくる工夫があるが、
みな最初びっくりして、その後誰もそこに近寄らないという
不思議なサービスがある。
5階の宴会場用トイレ(エレベータを降りてすぐ右側)の奥にある
洋式トイレは裏山を望む大窓があり、
窓を開け放って山の草木を見ながら用を足すと
他では味わえない開放感がある。
この宿に来たらなんと言っても宿の目の前の港から出発する
「さっぱ船アドベンチャーズ」なるツアーに参加すべきである。
三陸リアス式海岸の断崖絶壁を海から仰ぎ見たり、
海からでしか見れない奇岩や洞窟を訪ねたり、
断崖の下に思わぬ浜辺や降り口を見つけたりと見所満載。
高齢者でも、少々足が不自由でも参加できるので、
冥土の土産にもぜひ見るべし。
「さっぱ船アドベンチャーズ」→(外部リンク)http://www.tanohata-taiken.jp/banya/sappa/
(良い印象)
◇三陸リアスの自然を体感できる。宿の前で堤防釣りも可。
◇陸の孤島の一軒宿。地場に根ざしたサービス。
◇「さっぱ船アドベンチャーズ」
(悪い印象)
◆規模が規模なので施設が限られるが仕方ない。
(館内スナック「銀河鉄道の夜」でのカラオケがおすすめ!)
◆部屋が画一的すぎて面白みがない。
特別室もただ広くしただけで魅力がない。
部屋の装飾もちょっと寂しい。
◆料理と部屋と施設と合わせて考えると少し割高に感じる。
息子の宿の評価は可もなく不可もなく。
カラオケで歌いまくったことと、さっぱ船アドベンチャーズとで
いい思い出となった。
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