旅の空色


ペンション クライマー


 東北地方で屈指の温泉、秋田の乳頭温泉(にゅうとう)
ちょい手前にある水沢温泉郷にあるペンション。

宿ホームページ→(外部リンク)http://mizusawa-onsenkyo.jp/kuraima.html

[筆者評]
 米の商売を始めた頃、
秋田の農家に直接トラックで仕入れに行っていた時、
農家の紹介で利用し始め、田沢湖近辺に行く時は
筆者の常宿となっている。

木の香り漂うロッジ風造りの建物は
1階が食堂に浴場、共同トイレ、洗面場と宿主住居。
2階が客個室と共同トイレになっている。
近年改装したらしく、客個室はゆとりを持った空間となり、
階段もゆるやかな傾斜になった。
(以前の客室は収容人数優先の蛸部屋っぽかった)

食事は基本、秋田名物きりたんぽ鍋や
山菜のおひたし、じゅんさいの酢の物といった感じの
郷土家庭料理で、女主人の腕も良く、美味い。
ただできるなら春や秋(5月や11月頃)
に訪れた方が、自生のタラの芽や季節の山菜の
新鮮なものを頂けて、食事がさらに美味しくなる。
(予め山の幸はどんな具合か相談した方がよい)

風呂の湯船は岩風呂風の造りで、
まあ小さなペンションなので、
2人入れば定員といった具合である。
が、侮ることなかれ、源泉掛け流しで、
ちょっと熱めではあるが、
透明色ながらも、硫黄成分が十二分に効いていて
疲れがすっかりとれるといった具合の、
乳頭温泉にも引けを取らない名湯である。
湯にタオルなど漬けようものなら
洗っても当分臭いが取れないといった具合の
硫黄分の濃厚さで、。
もちろん湯上がりの体にもほのかな硫黄香をまとうが、
さほど気にならない、心地よい香りでもある。
(自然と馴れちゃうのかも)

まあ規模が規模なので、食事と温泉以外
これといったものはないが、
きさくな経営者夫婦なので、
ちょっと馴れれば気兼ねなく過ごせる。

旦那さんはペンションの名の如く、
山登りのプロであるので、
ハイキングにしても、トレッキングにしても
有料でガイドを頼めて、
安全に山で遊ぶことができる。
(近年、野生動物との遭遇が多いので、
現地のガイドを頼った方がよいと思う)
また有名な乳頭温泉郷がすぐで、
温泉巡りもできるし、
冬は田沢湖スキー場まで1km足らずと便利でもある。
(乳頭温泉郷はテレビどお馴染みの鶴の湯を始め、
妙乃湯、黒湯、蟹場、孫六、大釜そして
休暇村と7つのそれぞれ特徴のある温泉がある)

ペンションより南に1時間ほど車で走ると、
武家屋敷の風情で名高い角館(かくのだて)の町がある。
(特に桜吹雪の時期にあたれば、
うっとりするような美しい町並みとなる)
また岩手・八幡平(はちまんたい)に向けて
国道341号線を1時間ほど北上すれば、
一部の人々には聖地とも、天国とも、地獄ともいわれる
「玉川温泉(たまがわ)」がある。
温泉好きを自称するなら、一度は訪れたい奇景だ。

ペンションの温泉を始め、蟹場温泉と玉川温泉については
平成21年9月のコラムの書いています。
参考にしてください。
(平成21年9月のコラムは後日掲載予定)

(良い印象)
◇料金が安め(一人一泊二食付き 8千円ほど)
◇馴れれば自分の田舎のようにくつろげる
 (この慣れは個人差や相性があるだろうな)
◇周りは温泉天国であり、スキー場もすぐそば。
(悪い印象)
◆行くのに交通の便が悪い。
 (秋田新幹線は盛岡駅よりほぼ鈍行並の速さ)
◆冬は豪雪地帯であるので何かと注意が必要。
◆周りに子供向けの観光施設はない。
 (大自然を楽しむといった感じだ)
 
いつか家族で行き、経営者夫婦に会わせたいと思っている。
その時は、ハイキングをしたり、虫取りをしたり、
冬はスキーを楽しんだりしたいものだ。

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最近では平成21年9月に友人と3人でペンション・クライマーに宿泊。

ペンションの部屋の窓からの景色。

ペンション入り口より建物を望む。