旅の空色


ナスパ ニューオータニ


 新潟県南魚沼郡湯沢町にあり、上越新幹線の「越後湯沢駅」より
車で約5分、小山の中腹に建てられた大型リゾートホテル。
その名の通り、有名ホテルのニューオータニの系列。
ホテル裏の斜面が中規模のスキー場になっている。

宿ホームページ→(外部リンク)http://www.naspa.co.jp/

[筆者評]
 正月過ぎに家族スキー合宿基地として利用
(正月は料金が倍近くするために少しずらした)。
スキーゲレンデがすぐ目の前であること、
室内温水プールがあること(息子の強い希望)、
その他の施設も充実していることで選んだ。
タワー棟・ジュニアスイートルーム(74u)を家族3人で利用。
バイキングプランで大人1人1万9千円。

一般客室でも50uほどの広さがありよかったが、
3千円ほどの差なので、ジュニアスイートを選んだ。
タワー棟の24階だったので眺望も良く、
74uの部屋は広さはもちろん
設備も整っていて、値段の割には随分とお得に感じた。

部屋の入り口脇にはウォークインクロゼットがあり、
荷物の多いスキー客には使い勝手がよい。
リビングも広く、冷蔵庫のあるカウンターには
水道も備え付けられていて便利である。
奥の広いツインルームのさらに奥に
洗面台とトイレ兼風呂のユニットバスがあり、
洗面台は洗い場が2つ用意されていることに加えて、
化粧台コーナーも別にあるといった
女性にはうれしいゆとりある造りになっている。
さらに別にシャワー専用のコーナールームがあり、
頭上のシャワー栓に加えて、全身を洗うための
4つのシャワー栓が備えられていたことに驚いた。
このホテルは1992年開業と聞いたので、
これら十二分に充実した設備はバブル時代のなごりと
言えるのかもしれない。
なにせ値段の割には満足のゆく部屋であった。

大型ホテルなので施設も整っている。
20mの温水プールは基本スポーツジム仕様であるが、
子供も使えるように配慮されている。
プールには他にジャグジーと60度の暖室があり、
また大きな窓からはゲレンデが見えて、
雪見プールといった粋な案配である。
プール横には開放的なスポーツジムと
喫茶コーナーがあって、子供たちを見守りながら
親も楽しめるようになっている。
監視員も常駐しているので子供だけでも安心して遊べる。

大浴場も大型ホテルならではの充実ぶりである。
大きな温泉内風呂に外のテラスに小振りの温泉露天風呂、
ジャグジーに寝湯、サウナに水風呂、シャワーコーナーと
一通り揃っている。
(但しアルカリ単純泉の温泉は内風呂と露天風呂のみ)

その他の設備もカラオケルームにプールバー、
卓球コーナー、ナイトバーと夕食後も飽きることはない
(但し遊びによっては予め予約をしておく方が賢明であろう)。
総じて、箱物(=建物。部屋や設備)は充実していて
満足度は高いと言っていいだろう。
あとホテル内の売店も他では見られないくらい
品揃えがよかった。

しかし‥、残念ながら朝夕のバイキングはあまりよくは書けない。
まあ値段が値段なので仕方ないと言えるかもしれない。
食事にもこだわりたい場合は和食や洋食のレストランでのプランを
試された方がいいかもしれない。
まあ子供連れの場合は子供たちがかしこまらずに気兼ねなく
好きなものを好きなだけ食べられるバイキングが
適していると言えるだろうが。
なにせ家族連れや三世代旅行の客が多いように見受けられた。

(良い印象)
◇新幹線の駅からすぐ!交通の便が良い。
◇設備が整っている割に値段が安めである。
◇ホテルからすぐにスキーゲレンデに出られる。
◇さすがニューオータニ。ホテルマンの対応もよい。
(悪い印象)
◆バイキングの品質が良くなかった。
 目玉のローストビーフの肉質もいまいち。
 天麩羅や揚げ物など温かいものは
 ライブキッチン感がほしい。
 値段が値段だけに仕方は無いが‥。
◆スキー場内のレストランは他より高め。
 丼物・麺物など基本1000円以上。
◆ゲームコーナーが中途半端。
 壊れているものも数台あった。
 
息子には、スキーにプールに温泉にカラオケと
レジャーが揃っていて大満足のホテルであった。
だいたい食には興味ないし、私から見た残念な点は
息子には全く問題はなかった。
子供や孫が喜ぶような旅には特に向いているホテルかもしれない。

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スキー場山頂近くにて。息子と嫁。

スキー場は中規模で、リフト5本、コース8本といった具合。
うち上級者コース2本、中級者コース3本、初級者コース3本あり、
私たちは長めの初級者コース「ウェーブコース」を主に楽しんでいた。

スキー場コースマップ(外部リンク)→http://naspa.co.jp/pdf/gardenmap_2014.pdf

スキー場は外部来場者にも開放されているが、
ナスパ宿泊者には特典としてリフト1日券の無料と、
貸しスキー3点セットの特割料金がある。
貸しスキーでは自分の好きな柄と長さの板を
自ら自由に手に取るサービスがあって、
スキー全盛期により長い板を競った前近代的な筆者にとっては、
長めの板をはける嬉しい機会に恵まれた
(今の板のだるま状の構造上、長さを求めるのはあまり意味が無いが‥。
昔の人なんで‥。あーあ、板捨てなきゃよかった)。

スノーボードは禁止のスキー場であることも特徴。
ゆえに子供達には安心して遊べるところとも言える。
ホテルのスキースクールが盛況のようで、
幼稚園児もしくは小学校低学年の子供達が
まるでカルガモの親子のように
先生の後を列を作って滑ってゆく姿が数組も見られた。
スクールに子供を預けて、その間に親は自由に滑る、
そんなスタイルの家族が多いのかもしれない。

〈交通について〉
今回は上越新幹線を利用した。
自家用車で行った方が安いが、
天候によっては馴れない雪道は危険と判断したこと、
また特に帰り道は毎度かなり遊び疲れがあることに加え
関越自動車道名物の上り大渋滞が辛かったからである。
大宮駅より越後湯沢駅までは新幹線で最短50分程度。
各駅停車の新幹線でも1時間程で、
仮に席が取れなくてもたいして苦痛にはならない時間である。
朝一番の新幹線で行けば、8時過ぎにはゲレンデに出られる
という便利さだ。もちろん帰りもホテルのプールで遊んだ後、
越後湯沢駅で食事してのんびり帰ってきたという具合だった
(スキーの後、息子にプールまで付き合わされたんじゃ
車の運転は辛すぎるよ(T_T))。
ただリフトの1日券を肩に付けっぱなしで通勤電車に乗ったので、
周りの勤労者からは冷たく見られていたかもしれない。


リビングの出窓からの眺め。ジュニアスイートを3人で利用する場合は
リビングの長ソファーが変形して簡易ベットになる。
奥のツインルームにも同じ大きさの出窓がある。

相変わらずのボーゲンであるが、去年よりはだいぶ良くなったようだ。