旅の空色


賢島 宝生苑 かしこじま ほうじょえん


 風光明媚な志摩・賢島の一等地に建つ、近鉄グループの大型旅館。
高級路線から低価格帯まで幅広いプランを用意している。

宿ホームページ→(外部リンク)http://www.hojoen.com/

[筆者評]
 コラム(2013年9月号)にも書いたが、
ドラマで見て以来、一度行きたいと思っていた宿。
様々なレベルのプランがあるが、
最高級のもっとも人気のある部屋に宿泊。
のわりには個人的にはリーズナブルな値段であると思った。
特別室105号室、約100uの部屋で大人ひとり3万2千円
(大人2人子供1人利用)。

特別室プランの場合、朝夕ともに部屋の絶景リビングで食事が出される。
酒の品揃えも豊富。夜は懐石風料理、朝も十分なボリュームの料理が出た。
夕食時、各特別室で行われる板前による伊勢エビの活け作りサービスもなかなかの演出。
2日目は極上伊勢エビの握り二貫がそのサービスの代わりであった。

建物3棟ともに賢島の崖の上に建つのでいずれも絶景であるが、
とりわけ一番大きい「華陽」棟の特に角部屋は
朝は日の出が、夕は夕日が、と両方楽しめるのでお勧め。
大浴場入り口すぐ上の3階フロアーに展望ラウンジがあり、
ここからも誰でも絵のような絶景を楽しむことができる。
また満月に映る英虞湾(あごわん。旅館目の前の湾名)の美しさも格別で、
それを目当てに宿泊する客もあると聞いた。
私たちの宿泊日もたまたま満月であったが、
月光が海に反射するせいか、晴れると明る過ぎる程の月明かりで、
月の光の神秘さ、神聖さを体感できた。
(逆に明るすぎて、窓際の洋室では息子はよく眠れなかったようで、
2日目は奥の和室で寝ていた)

大浴場は内風呂・露天風呂ともに旅館の規模に合ったちょうどよい広さ。
またそれらとは別に脱衣所から専用通路を100mほど歩いたところにある
海沿いに作られた露天風呂は海との一体感と開放感を満喫できる。

施設も充実していて、ボーリング場に屋外プール(夏期のみ)、
カラオケに卓球場、花火用スペースと夕食後も飽きることはない。
特にプールにあるS字滑り台は子供達に大人気であった。

旅館から車で15分程のところに志摩スペイン村というテーマパークがあり、
宿泊者はかなりお安く入場できる(予め旅館で入場チケットを買う必要あり)。
とりわけアトラクションの「闘牛コースター」は国内屈指の振り回し度を
誇るように感じられた。お昼に行われるパレードも必見。

(良い印象)
◇なんと言っても正に絶景である。
◇絶景に加え、一番人気の部屋の大きさ、間取り、設備に大満足だった。
◇施設も充実していて飽きない。
◇周りに観光地もたくさんある(2泊3日くらいじゃ周りきれない)。
(悪い印象)
◆なにせ関東からは距離がある(移動に半日かかる)。
◆基本大型旅館なので手の込んだ料理は出ない。
 まあ新鮮な魚介類で勝負しているとも言える
 (料理旅館と異なるのは仕方のないことか。
  ここら辺がリーズナブルに感じる理由かもしれない)。

「これまで泊まった宿」とご紹介している通り、いろいろな宿に行っているが、
数少ない『また行きたい宿』のひとつとなった。
また部屋の良さは一二を争う最上級評価である。

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部屋のベランダにある露天風呂(温泉ではない)。
海の絶景と夕日と夜景を楽しめる。

プールS字滑り台。カーブにスリルあり。

部屋の内風呂。大きな窓から海の絶景と朝日が楽しめる。

息子はこの部屋のサービスが普通と勘違いし始めている。