旅の空色


休暇村 裏磐梯


 休暇村グループの福島裏磐梯。
休暇村シリーズの多くが国立公園や国定公園の中に
作られているため、自然環境がとてもよい。
また公共性の高いリーズナブルな保養施設でもある。
公共性優先ゆえに画一的で平等なサービスが基本の宿。
ここ裏磐梯は敷地内にキャンプ用の用地および施設も有する。

宿ホームページ→(外部リンク)http://www.qkamura.or.jp/bandai/

[筆者評]
 安い割には環境がよく、施設が充実しているために利用した。
とりわけテニスコートを使いたかったのだった。
宿泊者は1時間1面1620円(税込み。ビジターは2160円)。
卓球は専用のホールで30分1台540円(台は2台あり)。
和室10畳+バイキングプラン、夏のトップシーズンで
大人1人一泊二食付きで1万2千円くらい。

部屋は和室と洋室の2タイプが用意されている。
ただ先に紹介したように公共性の高い保養施設なので
部屋の大きさはすべて同じで、特別室や貴賓室のような
大部屋はない。
特に装飾もなく、シンプルイズベストといった雰囲気である。
部屋には洗面台とトイレはついているが、
部屋風呂はないので、お風呂は大浴場を使わなければならない。
ちなみに貸し切り風呂もない。

ただ大浴場は充実していて、内風呂に露天風呂、
サウナ(夕方から夜のみ営業)、
真湯の小さな湯船と寝湯がある。
露天風呂は加温しているが源泉掛け流し、
内風呂は濾過と加温の循環式の温泉となっている。
そのため露天風呂は茶褐色であるが、
内風呂は透明な湯となっている。
個人的にはここの温泉施設は清潔感があり、
湯の効用も感じられて好感が持てた。
実際テニスの汗を流す都合もあって、3日間利用した。
(宿泊は1泊2日の利用で、2日目は近くの磐梯猫魔ホテルを利用したのだが、
3日目もテニス場を使ったので、”3日間利用した”という形になった)
ひとつ残念な点を挙げれば、露天風呂は垣根に囲まれた形となっていて、
景色の楽しみがないことである。

食事は朝夕ともにホールでのバイキング形式。
夕食での売りは、会津郷土料理の小鉢コーナーに
自分で茹でて作る喜多方ラーメンコーナー、
そして地元高原野菜のサラダバーである。
健康志向やベジタリアンには評判が良いのかもしれないが、
私には食べたいと思う料理が限られていて、
ちょっと残念なバイキングであった。
(ローストビーフ風肉料理はオーストラリア産牛肉で少し固く感じた。
また私の大好きな天ぷらもキスと野菜一品、それに饅頭の天ぷらのみで、
仕方なくキスばかり食べていた。
1日に10尾以上キスの天ぷらを食べたのは初めての経験となった。
あと美味しかったのは、白身魚のフライのタルタルソース付けか。
そんなもんどこにでもあるって‥(怒&笑))
まあ、値段が値段なので、料理の内容は仕方ないところか。
ただコース料理のプランもあるので、
食べ応えを求める場合はそちらを検討した方がいいかもしれない。

総括して、料理は残念な結果であったが、
施設の清潔感、充実感は裏磐梯では抜きに出ている。
(但し同地区の中では東急グループのホテル グランデコが一番だろう。
スキー場付きの立派なホテルなので、その分値も張るが‥)
テニスに、卓球に、温泉に、カラオケと施設を満喫できた結果だった。
またこのホテルには小さな天文台があり、
夜空の観察も売りのひとつである。

あとお昼にレストランでランチメニューとして提供している
地元の名人が打ったお蕎麦とオリジナルラーメンも
お勧めである。なかなか美味であった。
(蕎麦の天ぷらにはエビがあったが‥、
なんで夜に出さないんだ!(怒&笑))

(良い印象)
◇トップシーズンなのに料金が安い!
◇コンクリート造りの建物は立派で、清潔感がある。
◇テニス、卓球、芝生の広場、カラオケ、天文台と
 施設が充実している。
 また標高800mほどある高原なので、夏場は過ごし易い。
(悪い印象)
◆食事が‥私には貧相に見えた(嫁も同意見)
 せめて天ぷら、ライブで揚げてよ〜。

○ただし、全体として値段とのバランスは納得できる。


息子には可もなく不可もなく、「まあまあかな」とのご意見。
息子は習っているテニスを家族とできたので、
その点は大満足だったようだ。
カラオケの音は相変わらず外れているが‥(^_^;)

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〈補足〉
今回この休暇村に連泊しなかったのは以前泊まった
「休暇村 南伊豆」の経験からである。
「休暇村 南伊豆」は人気と評判通り、
夕食のバイキングもなかなか良かったが、
それでもやはり二日目は飽きを感じたので、
その経験から今回連泊は避けた次第で、
上記の紹介した内容から察する通り、
その選択は大正解であった。
そして二日目に選んだ「星野リゾート 裏磐梯ホテル」の夕食は
1泊目の残念さを十分埋め合わせすることになり、
嫁のご機嫌も持ち直した結果となった。
しかし、なんと言うことか!
朝食バイキングは「星野リゾート 裏磐梯ホテル」より
「休暇村 裏磐梯」の方がマシであったのだった。
その子細は「星野リゾート 裏磐梯ホテル」の紹介をご覧ください。


テニス場はこんな感じ。4面ある。
後が「休暇村 裏磐梯」のエントランス入り口。