旅の空色


雉子亭 豊栄荘 きじてい ほうえいそう


 箱根湯本温泉、旧東海道の坂を2kmほど上ったところにある宿。
その名の通り、雉子(きじ)料理を名物とする。

宿ホームページ→(外部リンク)http://www.hoeiso.jp/index.html

[筆者評]
 友人との宴会旅行で利用。
11人とおお人数だったので、離れの「雉子亭」に泊まった。
大人一人一泊二食付き2万円。

雉子は初めて食したが、
淡泊で少し甘みのあるやわらかい鶏肉で、
やはり特に出汁が上品で美味かった。
雉子は四国の養鶏物だそうだ。
焼き物、さしみ、団子、吸い物と雉子を使った
フルコースで、食通の友人たちにも評判は良かった。
ただ夜のご馳走に比べ、朝食はショボく感じた。

部屋は宿の敷地の一番奥、
古民家を移築したという戸建ての離れで、
15畳2間、8畳2間、囲炉裏端風の10畳ほどの談話室に
大きなトイレといった大きさで、
11人でも余裕の広さであり、
また他の客に気兼ねなく騒げる環境で良かった。

大浴場は須雲川(すくも)沿いの露天岩風呂と
別に館内に内風呂がある。
まだ寒い時期だったので
私は内風呂のみに朝晩浸かったが、
長湯できるちょうどよい温度の温泉で
心地よかった。

建物はいくつもの建物を増築して今に至ったような、
延びた造りで、今回利用した離れは
どん詰まりにある。
他にも個性的な様々なタイプの部屋があるようだ。
館内に特に施設はなく、
各部屋で思い思いのんびりとくつろぐ仕様のようだ。
大人向き、お籠もり的宿である。

(良い印象)
◇基本は鶏だが、雉子は一度試す価値あり。
◇箱根湯本なので、東京からは交通の便が良い。
 (箱根湯本駅からは宿を巡回するバスあり。100円。
  徒歩は止めた方が良い。箱根の上り坂をなめるな!)
(悪い印象)
◆子供連れの家族向きではない。
◆離れは大勢での利用がよい。少人数だと寒々しい。
◆建物に継ぎ接ぎ感があり、廊下がきしむ。
 
息子は連れてきません。
でも魚は駄目だけど、雉子なら食べるかな?

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野郎ばかりの旅行なので、写真はない。
写真は本当に正直なもので
現像すると、嫌という程に自らの年相応の姿を思い知らされる。
男同士で撮ると、なおさら共鳴効果があるようだ。
そのため最近は宿の人が集合写真撮りましょうかと気を利かせてくれても
仲間内では暗黙の了解できっぱりとお断りしている。

ただこの後訪れた箱根町役場前の
「町立郷土資料館」は個人的に良かった。
平成21年6月のコラムで紹介しているので
参照してほしい。(コラムは後日掲載予定)