旅の空色


堂ヶ島ニュー銀水


 西伊豆、堂ヶ島にある大型旅館。
断崖に建つ絶景とサービスに定評がある。
姉妹旅館に東伊豆の「稲取 銀水荘」がある。

宿ホームページ→(外部リンク)http://www.dougashima-newginsui.jp/

姉妹旅館「稲取 銀水荘」→(外部リンク)http://www.inatori-ginsuiso.jp/

[筆者評]
 旅行者による高評価を聞き、夏の家族旅行の宿と決める。
一般客室「次の間和室」を大人6人、子供2人の計8人で利用。
12畳と8畳の和室2間で
大人一泊二食付き21000円。

まず驚かされるのはフロントのラウンジからの絶景である。
崖の傾斜部に建つこの旅館は10階建ての8階部に
フロントとラウンジがあり、その大窓から
堂ヶ島特有の断崖と小島の群れの景色が望める。

あとこの旅館で特に良かったことは
小さめながらもグランドフロアー(1階)に
室内プールがあることである。
この日午後より雨が降ったのだが、
雨は、とりわけ子供連れの旅行では、
行き先が限られてきて頭の痛い問題なので、
かなり助かったのだった。
ひょうたん型のプールに吊り橋が架かっている
といった小さなものだが、
水は温めだし、プールサイドには
子供達を見守れるカフェもあるので、
家族みんなで遊ぶことができる。
プールは室内プールの他に
円形の子供用プールと
長方形の大きめのプールが
すぐ外に二段なってある。
またそこから坂をジグザグと下ったところには
砂と砂利のプライベートビーチもある。
ちょっとした入り江になっていて、
波も穏やかで安心して海水浴や磯遊びができる。

予算の関係で安めのプランを頼んだので
料理に特質すべきものはないかなあ。
目立ったところは小さなアワビの蒸し物と
金目鯛の刺身が少し付いていたところか。
別注で伊勢エビ2匹を刺身で頼んだが、
さすが身が甘く美味かった。
あとは味噌汁にしてもらった。
おお人数だたので、舞台の付いた大きめの
宴会場を使わせてくれて、
また誕生月の人があるということで
お祝いに従業員ふたりが太鼓を演奏してくれて嬉しかった。

大浴場はやはり堂ヶ島の絶景を楽しみながら
湯に浸かれるのが売りで、
露天風呂はもちろん大きな内風呂も
大窓より景色を見下ろせるように工夫されている。

部屋のタイプがちょっと少ないのが気になった。
一般客室に、ちょっと広めの2間タイプ(今回使用)、
あと貴賓室しかなかった。
(最近は一般客室をグレードアップさせたものもあるようだ)
貴賓室も検討したが、広さも中途半端に見え(私には)、
おお人数での使用の割には見積もり一人5万円と高く感じた。
建物もそこそこ時が経っているようだし、
コンクリ打ちの関係もあろうが、
全体的に部屋が少々狭めに見える。
また部屋の装飾もシンプル過ぎるかなあ。
施設の内容から考えると
2連泊では飽きるか。

子供の遊び相手で疲れて早めに就寝してしまったが、
堂ヶ島ニュー銀水および稲取銀水荘では
劇場型クラブでのショーも売りのひとつだそうで
見れなかったのが心残りだ。

(良い印象)
◇堂ヶ島を象徴する絶景のある宿だ。
◇室内と室外でプールを満喫できる。
 (冬でも室内が使えて子供連れにはいい)
(悪い印象)
◆部屋がちょっと狭く感じるかなあ。
◆伊豆では最も交通の便が悪い。
 海沿いの道、国号136号線は道が険しい。
 
まあプール好きの息子はご満悦でした。
ただ室内プールは大人向きではない。

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初日は修善寺より西に向かい、
山道を1時間ほど走ったところにある
戸田海水浴場(へた)で昼過ぎまで遊んだ。
天然の良港にある戸田の海水浴場は
波もなく、穏やかで、小さい子供向きの
きれいな浜である。

修善寺から戸田までは直線距離で15kmほどなのだが、
途中山が入り組んで道が険しく時間が掛かる。
もともと戸田は陸の孤島と言われ、
以前は海沿いに船で行き来していたと聞いた。
戸田から県道と国道を通って
堂ヶ島へ向かったわけだが、
この海沿いの道も部分部分細く険しく
運転には注意を要する。
伊豆の西の海沿いはそんな感じで
ちょっと交通の便が悪い。

ただ戸田の海水浴場の海の家は
とても親切なサービスで好感が持てた。
浜では海の家の若者が声を掛けてきて
まず無料で持ち込んだ自家用パラソルを立ててくれる。
(この浜に馴れてないと最初警戒しちゃう)
自分の海の家の近くに客を置いて
店を使ってもらうためだ。
海の家は普通入場料を取るものだが、
戸田では無料。自由に出入りして
食事したり、トイレが使える。
店の前にお店のおじちゃんがいて、
浮き輪も機械で膨らませてくれ、
帰る時は串でエア抜きを手伝ってくれたりする。
私の海の常識が間違っているのかもしれないが、
とてもありがたい浜であった。
この戸田海水浴場については
平成18年9月のコラムに書いています。
(コラムは後日掲載予定)